指定校推薦とは?
大学入試で有利な指定校制推薦を解説!
指定校推薦とは、
- 総合型選抜(旧・AO入試)
- 学校推薦型選抜公募制(旧・公募推薦)
と同じ推薦による入試方式です。
指定校推薦は合格率99% とも言われており、早ければ9月に進学先が決まるため、受験生には魅力的な入試でしょう。
しかし学校で指定校推薦について説明される機会は少なく、
- 指定校推薦の仕組み
- 総合型選抜や学校推薦型選抜公募制(公募制推薦)との違い
- 指定校推薦を取るにはどうすれば良いか
など、正しく理解していない高校生も少なくありません。
そこで今回は、指定校推薦とはそもそもどのような入試制度なのか、仕組みや総合型選抜・公募制推薦との違い、指定校推薦を取るための対策法について解説します。
指定校推薦とは?
指定校推薦は、大学から高校に「生徒をください」という指定校推薦枠が与えられます。そのため、自分の通う高校に指定校推薦枠がないと受験できません。
指定校推薦の大まかな流れは
- 指定校推薦枠の発表・指定校推薦説明会の実施(夏休み前後)
- 校内選抜(9月)
- 校内選抜発表
- 大学での試験(11月)
- 最終合格発表
となっています。
指定校推薦枠では、
- 学部・学科・専攻
- 推薦枠の人数
- 出願要件となる評定平均(成績)
- その他の出願要件
- 試験内容
が指定されています。推薦枠の発表は夏休み前後が多いようです。その際、高校で実施される指定校推薦説明会に参加しなければ校内選抜にすら応募できないことがあるようです。
夏休みが明けた9月の初旬〜中旬に、校内選抜が始まります。
校内選抜では高校からもらう応募用紙と志望理由書を提出します。主に評定平均が重視され、同じ推薦枠への応募人数が多い場合、評定平均が高い人に推薦枠が与えられます。
また高校によっては面接や小論文などを課すこともあるようです。
校内選抜を通過すると、11月に大学での試験があり、正式な結果が決まります。
大学での試験で不合格になることはほぼないので、校内選抜さえ通過すれば合格と同じです。
指定校推薦と総合型選抜・公募制推薦の違いは?
総合型選抜・公募制推薦との違いで特に押さえるべきは
- 試験時期
- 評定平均(成績)の有無
- 試験内容
です。
時期 |
<指定校推薦> 校内選抜:9月 大学での入試:11月 |
<総合型選抜> 8月〜12月 |
<公募制推薦> 10月〜12月 |
評定平均 (成績) |
<指定校推薦> 必須 |
<総合型選抜> 不要なことが多い |
<公募制推薦> 必要なことが多い |
試験内容 |
<指定校推薦> 面接 |
<総合型選抜> 面接 小論文 プレゼンテーション など |
<公募制推薦> 面接 小論文 |
指定校推薦は評定平均が重要です。
また指定校推薦での大学側との試験は面接のみがほとんどですが、学力試験や小論文が課されることもあります。
指定校推薦を受験する場合は、校内選抜を通過できなかったことなどを想定し、総合型選抜や公募制推薦も視野に入れて準備をしておきましょう。
なお、指定校推薦などの推薦入試では欠席日数が関係することがあります。
▶︎▶︎総合型選抜や学校推薦型選抜の評定平均の目安や試験方法などはこちらをご覧ください。
指定校推薦を取るために
評定平均(成績)をあげる方法
指定校推薦では、校内選抜通過のための評定平均対策が重要です。
評定平均とは成績です。高校によっては、校内選抜で評定平均の小数点第2位まで見られることもあります。
高校で評定平均を上げるためにまず取り組むのは、定期テストです。中学と比べると、定期テストの結果が評定平均に大きく反映されるからです。そこでまずは定期テストの点数を、平均点+20点以上は取れるようにしましょう。
また、提出物や小テストも評定平均に反映されます。
反映割合は学校や先生にもよりますが、手を抜かないように注意しましょう。(反映割合は新学期に配布されるシラバスに記載されているので、必ず確認しましょう。)
なお指定校推薦を含めた推薦入試では、
- 1年次・学年末の評定平均
- 2年次・学年末の評定平均
- 3年次・1学期(前期)の評定平均
が評価対象となります。
学年末の評定平均は1年間の評定平均が反映されるので、1学期・2学期の評定平均もしっかり取っておく必要がある点に注意しましょう。
指定校推薦をもらうには検定試験が効果的!
指定校推薦で気をつけたいのが、資格試験です。
出願要件として評定平均(成績)だけではなく、英検などの資格取得が求められる場合があります。
特に国際系の学部に興味がある場合には英検の受検をおすすめします。
大学受験での英検の目安としては、以下の通りです。
- 最低限持っておきたい→準2級
- 日東駒専・MARCHレベルで優遇を受けたい→2級
- 難関大学の国際系→準1級
また、2021年度大学入試改革の影響もあり、高3の4月以降の受検結果しか活用できない可能性もあるので注意しましょう。
その他のおすすめ資格には
- 漢検(日本漢字能力検定)
- 数検(実用数学技能検定)
- 文章検(文章読解・作成能力検定)」
などがあります。
フラップス高校指導部の
指定校推薦対策!
一般入試の難化から、指定校推薦の人気は年々高まっています。
指定校推薦には、高校3年間の評定平均(成績)をしっかり取ることで、早期に進学先を決定することができるというメリットがあります。
その一方で、
- 自分の通う高校に指定校推薦枠がない可能性がある
- 校内選抜を通過できないことがある
など、進学に関わる大きな懸念点もあります。そこで指定校推薦を狙う場合は評定平均に加えて、万が一に備えた進路指導が非常に重要になります。
そのためフラップス高校指導部では、指定校推薦を狙う生徒さんにこそ評定平均のためのテスト対策だけではなく、
- 自分がどのような進路に進みたいのかという自己分析
- 学校比較による志望理由書作成
- 総合型選抜や公募制推薦との併用パターン
- 資格取得支援
などを指導しています。
「指定校推薦は合格率99%だから大丈夫」と安心せずに、様々なパターンを想定して早い時期から準備しておくようにしましょう。
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